作曲というと、大人の方は「よくわからない、難しそう」と思われるかもしれません。
でも子ども達は意外に遊び感覚でどんどん取り組みます。
具体的に何をするかというと、
基本的な和音を覚えて知っている曲にハーモニーをつけたり(伴奏づけ)
講師との即興的なやりとりからアレンジやフレーズの引き出しを増やしていきます。
それらを活かしつつ、自分の興味のあることや楽しかったこと・感情を音楽で表現し、
曲としてまとめます。
自分で曲を作り、演奏する喜びは格別なものです。
特にお子様の考える力、発想力、想像力など・・・あらゆる知的好奇心を刺激することは
間違いありません。
たとえば・・・
ある夏のこと、小2の女の子に創作(作曲)指導をしていた時のことです。
その日は、彼女が見たばかりの「花火」をテーマに作品をつくることになりました。
はじめ眠そうな顔でレッスンにやってきたその子は、
花火の打ち上がる音、キラキラした光、それを見たときのわくわくした気持ちなどを
どうすればピアノで表現できるか一緒に考えるうちに、どんどん表情が明るくなり
目が輝き出しました。
そしてポツリと、こう言ったのです。
「ピアノって魔法の楽器だな」
指導者として、これほどうれしい言葉はありません。
この場合のように、難しい理論を用いなくても 作曲(「音楽づくり」とでも言った方が合っているかもしれません)は可能です。
また「コレ」と決めたテーマに対して音のイメージや曲の方向性を具体化するため、本を読んだり調べたことをまとめる生徒さんもいます。(ちょっとした自由研究のようです)
それと平行してハーモニーやメロディー創作の基礎も身につけています。
音楽理論の基礎はパターン学習なので数学的な思考力も養われますが、やさしいものから少しずつ応用していくので子供たちはあまり難しさは意識せずに取り組んでいるようです。
既存の曲を演奏するのはもちろん楽しいけれど、自分の曲というのはまた喜びはまた一段と大きいものです。
普通のピアノレッスンだけじゃつまらない。
そんな風にお感じの親御さんは、是非ご一考下さい。
きっと良い経験・思い出になるでしょう。
作曲、DTMの指導も行っています。