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ピアノの練習は「大変そう」だと思いませんか?
まず他の楽器に比べて音が多い。
一人で何役もこなさなければならない。
でも、ピアノを始めたいと思っている方、既に習っている方にも知ってほしいことがあります。それは、
ピアノはすごい楽器だってこと!!
そして、そんなすごい楽器にチャレンジしようと思う人、取り組んでいる人は、自分を誇りに思ってほしいのです。
また、小さいお子さんにもぜひ知って憧れの気持ちを持ってピアノに向かってもらえたら、きっと上達も早まりますね。
そんな思いを込めて書きましたので、よければご覧ください。
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さて、ピアノは「楽器の王様」と言われています。
なぜ?どこが??
その理由は、ざっくり言うと万能性。
具体的に、ピアノが王様と呼ばれる理由をざっくりと考えてみましょう。
その1 : 音域が広い
一台で低い音から高い音まで、出すことができる。
どれくらい音域広いかというと、オーケストラで使われるほぼ全ての楽器の高さを網羅しているほど。
例えば一番高いピッコロなどから低音のコントラバスやテューバまで、ピアノは一通りの高さを出すことができる。
次の動画は、ピアノで弾くとどのあたりの高さになるだろうか?
ピッコロの音色
・J.S.スーザ/ 星条旗よ永遠なれ(吹奏楽)※有名なソロは2分あたりから!
コントラバスの音色
・サン=サーンス「動物の謝肉祭」より《象》抜粋
(一曲目です)
すごく高い音と、すごく低い音。
どっちもピアノで弾けちゃう音域なんです。
その2:同時にたくさんの音が出せる
管楽器や声楽(歌)は、基本的には一度に一つの音しか鳴らせない。
しかしピアノは両手10本の指を使って複数の音を同時に鳴らすことができる。
ちなみに現代音楽でよく使われるクラスター奏法では、手のひらや腕を使うことでさらにたくさんの音が鳴らせますよ。
・シュトックハウゼン:ピアノ曲X
(30秒〜わかりやすいです。かっこいい)
https://www.youtube.com/watch?v=d9v36j2sqrU
現代音楽には変な奏法が山ほどあるので、ハマると沼です!!
その3:音楽の3大要素を全て一台で演奏できる。
音楽の基本の3大要素、それは
・メロディー
・ハーモニー(和音)
・リズム
ピアノは、これらの要素を左右の手と指を使って、別々に独立した動きで演奏します。
つまり複数のパートを同時に演奏する。
ということは、壮大なオーケストラを一人で再現することだってできちゃうのだ。
同じ2つの曲を、オーケストラとピアノ版で聴き比べてみよう。
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」 第1楽章
(19秒あたり〜演奏開始)
ベートーヴェン/リスト 交響曲第5番「運命」 第1楽章
(なんと、編曲は超絶技巧ピアニストである、あのフランツ・リスト!)
・・・もちろん人数が圧倒的に違うこと、音色の多様性の点で「完全にオーケストラに完璧に匹敵する」とは言いがたいが、でも少なくともピアニストは「匹敵する、超える」くらいの気概と気合で弾いている。
その心意気をぜひ汲んで頂きたい。
実際、今みたいにCDや配信がない時代には、家でオーケストラの作品を楽しむためにピアノ編曲されたものを弾いていたらしい。
その4:他の楽器にとっても、最大のパートナー
オーケストラの代わりができちゃうってことは、他の楽器にとっても心強い味方。
・エルガー/愛の挨拶
(珍しいヴィオラとチェロの編曲。包み込むようなピアノ伴奏があってこその演奏だと、お分かりいただけるだろうか。)
その5:ピアノ独自の表現がアツすぎる。
ただの「オーケストラの代わり」なんかじゃない。
ピアノにしかできない独自の表現がある。
・ショパン/子犬のワルツ
(2005年ショパンコンクール優勝者。転がるようなノンレガートは玄人芸)
https://www.youtube.com/watch?v=8sblAhm1SnI
・ドビュッシー/水の反映
(冒頭が美しすぎてやばい)
・ビル・エヴァンス/いつか王子様が
(ジャズだが、まるで印象派のような美しいハーモニー)
まだまだありますが、この辺にしておきましょう。
以上1~5で見てきた通り、
・一台で低い音から高い音まで、出すことができる
・同時にたくさんの音が出せる
・音楽の3大要素(メロディー、ハーモニー、リズム)を全て一台で演奏できる
・他の楽器にとっても、最大のパートナー
・ピアノ独自の表現がアツすぎる
などなど
一人でも誰かと一緒でも大活躍できてしまう万能性は、まさに
King of Instruments !!
このような万能性から、ピアノは楽器の王様とよばれています。